布団についたカビ、汚いですしニオイも臭いので気になりますよね。今回はそんなカビの取り方と対策方法を調べてまとめてみました。
こちらは今回の記事を書くにあたって参考にした内容です。これらの内容を踏まえて、実際にどうすればいいの?という内容を書いていきたいと思います。
参考ページ:文部科学省 『カビ対策マニュアル 基礎編』・大阪健康安全基盤研究所 『カビって何もの?』・衛生微生物研究センター『カビの基礎知識』
そもそも布団につくカビってなに?その原因とは
カビはいわゆる菌類で、キノコなどと同じ仲間となり、なんと現在カビの種類は80,000種以上になるようです。
カビが発生する原因は、次の4つの条件『酸素、温度、水分、栄養分』となり、この条件が整うとカビが発生します。
カビ発生のポイント
- 酸素:カビは微生物の中でも酸素を必要とする種類の為、空気中の酸素がないと生育できないです。
- 温度:0~40度で生育可能、25~28度が最適温度
- 水分:水分含量が高いほど(80%以上)よく発育します。そのためお風呂などが一番発生しやすいです。ただし15から50%でも生育自体は可能です。
- 栄養分:有機物が必要で、ふとんの場合、フケや髪の毛などでも栄養源となります。
また、カビは人体に悪影響を及ぼす可能性が高いです。カビが発生したらすぐさま対策を立てる必要があります。
アレルギーや子どもへの影響
カビ胞子は感染型真菌症以外にもシックハウス症候群、喘息等アレルギー疾患の原因となっている場合もあるのでカビが発生・着生した資料や記念物を取り扱う場合にはガーゼマスク(多めにガーゼを重ねる)など着用が必要である。(カビ対策マニュアル 基礎編-文部科学省より)
また、カビのにおい物質がシックハウス症候群などの健康被害の原因となり得るようです。
喘息アレルギーなどの影響もあるので、お子さんが小さい家庭は要注意です。
布団についてカビの取り方・落とし方
ここからはカビの取り方について詳しく説明していきます。
ただし、カビ自体は除菌することが可能ですが、カビによって浸食された部分は決して元と同じ状態には戻らない『劣化』であることには注意が必要です。
まずカビ部分を他のふとん、布製品、畳などと密接しないように離します。これは胞子が周りにつくことをなるべく避けるためです。
カビ被害が軽めの場合
重曹を使った落とし方
- 重曹大さじ1と水150mlを混ぜ合わせます。
- カビ部分に適量かけて、3分程度放置。(スプレーボトルが便利です)
- カビ部分をつまむように拭き取ります。
- 次に消毒用アルコール(エタノール)をかけて5分以上放置。
- 最後に軽く水拭きして、しっかり乾かします。
天気が悪い場合や、乾燥機にいれるほどでは無い場合は、ドライヤーで乾かしてもOKです。
カビ被害が重めの場合
重曹でも落ちない場合は、ハイターなどの漂白剤か、カビ取り剤を使用する形になります。
キッチンハイターなどを使った落とし方
- 漂白剤を黒くなっている部分に直接吹きかけます。
- 変色が薄くなるのが確認出来るまで放置。
- 40度前後のお湯で濡らした布・タオルでカビ部分を叩くように拭きます。
- 漂白剤が落ちるまで繰り返したら、最後にしっかり乾かします。
ファブリーズってカビに効くの?
※ファブリーズは消臭・除菌剤であって、カビ取り剤ではありません。こちらは販売元であるP&Gに直接問い合わせて確認してあります。
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もうカビは嫌!カビ対策・防止はどうすればいい?
カビ対策で一番は、水分の除去です。
なお熱でカビを殺そうとしても、乾燥状態のカビを完全に死滅させるためには、120度以上で60~120分程度の加熱時間を必要とするため、かなり難しいと思います。
※水が含まれた状態であれば、50度程でほとんどの部分が死滅します。
カビ対策
- 天日干し:カビ防止だけでなく、ダニ駆除にもなるので一番おすすめです。乾燥機との違いは紫外線の有無です。ただし紫外線はダニ駆除や殺菌などには効果がありますが、カビ防止にはあまり関係がありません。
- 乾燥機:天日干しが出来ない場合はこちら。コインランドリーのものを利用する場合は、利用できる布団かどうかきちんと確認しておきましょう。
カビ防止グッズ
衣類・ふとん用などで、アルコールタイプの防カビスプレーなどがあり、カビ取り侍などが有名ですね。
表面をコーティングしてくれるので、しっかり乾かしたあとに、軽くふきかける様にすればOKです。
完全落とすのは難しいので、気になる人はプロにお任せ
ここまで自分でカビを落とす方法を書いてきましたが、衣類と違い布団は丸洗いが難しかったり、素材によっては市販の洗剤や漂白剤を使ってはいけないものも多いので、気になる方はやはりプロのクリーニングに任せるほうが安心かなと思います。
清潔なおふとんで、気持ちよく寝れるようにすることや、カビやダニに悩まされない環境をつくることはとても重要です。
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