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なんでエアリズムって臭いの?素材から見る原因と最適なクリーニング方法

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ユニクロのエアリズムは、汗を吸いやすく乾きやすいという画期的な機能を持ったインナー。

もともと「サラファイン」「シルキードライ」と呼ばれていた機能性インナーがAIRism(エアリズム)に統一されました。吸水性のない化学繊維のポリエステルに、毛細管現象の理論を応用して加工されています。

しかし、使い込んでいくうちに毛細管現象により臭いの原因がたまってしまい、「エアリズムが臭い!」と嘆く人が続出しています。

エアリズムが普通のシャツより臭う原因とは?

① 化学繊維特有の臭い

エアリズムはポリエステルとポリウレタンでできています。口コミの中に「エアリズムは、新品でも臭いよね!」というものがあるのは、化学繊維の臭いを指しているのでしょう。

たしかに、最初のうちはUFOキャッチャーで取ったような安いぬいぐるみっぽい臭いがします。ポリエステルは石油ベースの素材なので、ある程度はしょうがないとは思います。

そうではなく、着続けていると、もっと動物的な、こびりついた汗と脂みたいな悪臭がしてくるんですよね。

ただ、口コミには「新品から牛乳が腐ったニオイがした」とか「型紙に変なニオイがついていた」というものもあって、販売当初は一部不良品もあったのかも知れません。

② ポリエステル素材なので汚れが落ちにくい

例えば、エアリズム クルーネックTの混紡は、88% ポリエステル,12% ポリウレタンとなっています。エアリズムは素材の大部分がポリエステルなんですね。

ポリエステルという素材は、石油ベースで作られた化学繊維のため、親油性が高く、油汚れがなかなか落ちません。

洗濯すると、他の洗濯物の油汚れを吸着してしまい、「逆汚染」されてしまうほど。綿のシャツのような感覚で洗っていると、洗えば洗うほどエアリズムは皮脂汚れなどを吸い込んで汚れていきます。

③ 毛細管現象ゆえに臭いの原因が溜まっていく

毛細管現象というのは、植物の茎が地面から水分を吸い上げるような現象のこと。発見者はレオナルド・ダ・ヴィンチです。

茎の内部には毛のように細い管がたくさん通っています。地面に接しているだけで、吸引のような動作をしなくても重力に逆らって水が上の方に登ってくるんですね。不思議です。

ユニクロのエアリズムは、約8マイクロメートル(髪の毛の1/12ほどの細さ)のポリエステル原糸を100本束ねて一本にした糸で生地を編んでいます。

糸の一本一本の隙間が擬似的な毛細管になり、汗やムレなどの湿気を吸い取ってくれます。ポリエステルは吸水性がないため、汗を吸い取っている過程で蒸発。

この画期的な仕組みで「汗を吸いやすく、乾きやすい」という相反する機能を実現しています。さらに、汗が蒸発するときに気化熱で、温度が下がって涼しくなります。エアリズムの売り文句「着てる方が涼しい」にも納得。

しかし、極小の管の間を汗が通って乾く、ということが続いたらどうなるでしょうか?

汗は蒸発しても、雑菌や皮脂汚れは残ります。ましてや、ポリエステルは油汚れを吸着しやすく、洗濯するたび他の衣類の汚れを取り込んでしまう繊維です。

「エアリズムが臭くなる」というのも、納得ですね。

余談ですが、ユニクロの公式サイトでは、消臭機能のあるTシャツとしてエアリズムが紹介されています。

『消臭機能があるので、汗をかいた時でもいやなニオイがない。汗をよくかくのでこのシャツはありがたい!もっとはやく使っていればと思いました。』(60代男性)

臭いがしないという口コミも掲載されていましたが、本当なのでしょうか。

普通に洗ってもおちない?エアリズムのベストな洗濯方法とは!?

まず、他の洗濯物の汚れを取り込まないように単独洗いにします。また、吸水性のない極細のポリエステルの隙間にたまった汚れを洗うためには、毛細管現象で洗浄液を吸わせる必要があります。「つけ置き洗い」にするのが良いでしょう。

油汚れと親和性のあるポリエステルを洗うには、強めの洗剤が必要です。弱アルカリの粉洗剤と、酵素系漂白剤を使いましょう。

具体的には、以下のようにします。

容器に40度以上のお湯を張り、酸素系漂白剤を入れます。(酸素系漂白剤が活性化するのは40度以上)

単独でエアリズムを30分ほど浸け置きします。酸素系漂白剤には殺菌効果もあるため、ここで糸の内部に溜まっている雑菌や皮脂汚れが落とせます。

洗濯機に入れ、弱アルカリの粉洗剤で洗濯します。理想はエアリズム単独で洗濯ですが、油汚れのない洗濯物なら、一緒に洗っても良いでしょう。

あとは、普通にすすぎ、脱水をして干します。なお、柔軟剤を使うとエアリズムの機能が低下する可能性があるため、使わないほうが良いでしょう。

このとき、天日干しにするのがポイント。

エアリズムには、ライオナイトPCという消臭素材を使って消臭加工されています。ライオナイトPCは多孔性(穴がたくさん空いてる)の吸着剤に、光触媒を埋め込んで菌や臭いを殺菌します。

光に当ててさえいれば、繊維が保つ限りいつまでも消臭・殺菌機能が続くんですね。カーテンの消臭加工などにも使われていて、ライオンが2004年に特許を取っています。ユニクロでは、2004年のヒートテックプラスから、この素材を使って消臭加工しているようですね。

エアリズムの寿命って大体どれぐらい?

エアリズムのメイン素材のポリエステルは比較的強い素材なのですが、伸縮用に配合されているポリエチレンが2~3年でダメになります。

シャツが波打ってきたり、伸びて体にフィットしなくなったら寿命です。

ただし、伸縮性がなくなるだけで着れなくなるわけではないので、ずっと着続けることは可能です。

なお、ユニクロに電話して「エアリズムの寿命ってどのくらい?」と聞いた人によると、「明確には答えられないですが、柔軟剤で機能が落ちることがあります」という答えが返って来たそうです。

消臭肌着6製品テストからみるエアリズムの真実

日経トレンディの「体臭抑える」はホントか 消臭肌着6製品テストでは、エアリズム(ユニクロ)、クールマジック(グンゼ)、ビズ魂(ヘインズフランス ジャパン)、MXP(ゴールドウイン)、デオエスト クール(セーレン)、スマート消臭 デオデザインアンダーウェア(はるやま商事)の消臭比較レポートが記載されていました。

このテストによると、足の臭い(酢酸臭)と、汗臭(イソ吉草酸)では多少の違いはありますが全アイテムが基準値以上の合格。

尿臭(アンモニア)ではエアリズムは基準値70%をやや下回る68%、加齢臭(ノネナール)では、3アイテムが基準値を下回っていたところエアリズムは1位の93%(基準値75%)となっています。

また、色付きのアンモニア水を吸い取る比較では、他のシャツが平均80秒ほどのところ、エアリズムは38秒という突出した記録を出していました。水分を吸ってすぐ乾かすという機能は、他のシャツと比べてもかなり優れているようです。

総合してみると、エアリズムの消臭機能は、他の消臭肌着と比べてもトップクラスなんですね。しかも、光に当てていれば消臭・殺菌効果がずっと続くので、体臭対策が気になるあなたは要チェックです。

それでも脇のニオイが取れない方は

洗濯方法を間違えると、「洗ってるのにずっと臭い」シャツになりかねないのがエアリズム。

消臭機能は優れているので、正しく洗濯して賢く消臭効果を利用していきましょう。

また、制汗剤は汗と繊維に化学反応を起こしてシャツのワキ部分が茶色くなるので注意。あの茶色って、ワキから分泌されたものじゃなくて、制汗剤が変色したものだったんですね…。

茶ばみを防止するには、アルミフリーの制汗剤を使いましょう。コンビニで売ってる一般の制汗剤よりは少し高くて、500円~700円くらいですが、ワキの茶ばみ、黄ばみが抑えられますよ。

ワキガのニオイが気になるあなたは、ミョウバンの酸化下限反応(金属消臭)が消臭効果抜群です。

@コスメなどの口コミサイトなどで人気上位の「デオナチュレソフトストーン」は、ミョウバンの天然結晶「アルム石」を配合したロールオンタイプのデオドラント。

効き目が薄くなってきたと思ったら、外出先でも手を汚さずに塗れるのが良いです。

欠点は、肌が金属負けする人にとっては、かゆくなるという点。

口コミでも「消臭はすごい!だけど、かゆい」とか、「かゆくない制汗剤が出たら乗り換えるのに」という声もチラホラ。

金属消臭がウリなので、ここはしょうがないですが…。

とにかく消臭したいというあなたは、是非チェックしてみてくださいね!

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