アンゴラの特徴についてご存知ですか?きちんと知らずに洗うと思わぬことになることも!
今回はどんな特徴があるのか・自分でケア出来るのか・クリーニング出した方がいいのか、それぞれのチェックポイントを調べてみました。
アンゴラとは
アンゴラとは、白く長い毛を持つ「アンゴラうさぎ」からできた動物繊維です。
ポリエステルやナイロンなどの化学繊維や、ラムウール(羊毛)との混紡の場合もあります。
刈り取りではなく、アンゴラうさぎの換毛期に、抜けそうな毛を抜くため、長くて質の良い毛が採れるんですね。
世界のアンゴラ繊維の90%は中国で生産されていると言われています。
保温力抜群で、セーター、カーディガン、コートなどに使われています。
アンゴラのメリット
毛の中心が空洞になっているため軽く、保温性に優れています。
暖かさはウールの3倍とも言われるほど。
光沢が有り、パステルカラーの染色が特に美しく映えます。
アンゴラのデメリット
獣毛繊維の中でも特にデリケートな点がデメリット。
ドライクリーニングでさえも、毛が絡まる「フェルト化」が起きて、繊維が硬くなりやすいです。
また、ラムウールと違って繊維がスケール(うろこ)状ではなく、直毛で表面が滑らかなため、毛が滑って抜けやすいんですね。
抜け毛で衣服が薄くなってくる点や、表面の毛羽が他の衣類につくこともデメリットと言えるでしょう。
他にも、毛玉ができやすい、虫食いが起きやすい、静電気が起きやすい、アンゴラの混紡率が高いと汗をかいた状態で摩擦が強いと縮みやすくなるなどの欠点があります。
手入れが大変なのですが、服の輪郭線状に無数に立つ毛はボディラインを絶妙に隠すため、女性からの人気が高い繊維でもあります。
アンゴラ素材の服をクリーニングするべき頻度は?
アンゴラ素材の服は、洗濯やクリーニングするごとに毛が抜けて薄くなるため、高頻度でクリーニングするべきではありません。
しかし衣替えの時期など、長期保管前に一度はクリーニングに出して汚れや染み込んだ汗を綺麗にしておくべきでしょう。
特に、汗が染み込んだ状態で保管すると、酸化による黄ばみや悪臭の原因になります。
アンゴラの正しい洗濯方法は?
アンゴラ100%の服は、ほとんどのケースで自宅での洗濯は不可です。
ただし、アンゴラと化学繊維との混紡の場合など、洗濯表示が洗濯可能となっていることもあります。
洗濯前の確認・注意点
洗濯可の場合でも慎重に手洗いするのが前提です。
アンゴラ素材は、獣毛系の繊維の中でも、特に繊細。ドライクリーニングでさえもフェルト化が起こり、ゴワゴワに硬くなって縮んでしまいます。
セーター系など、袖が通らないくらい派手に縮むため、自宅での洗濯時は要注意です。
洗剤って使用した方がいいの?
洗濯表示を確認し、アンゴラ素材の場合は中性洗剤(おしゃれ着洗い用)を使いましょう。
中性洗剤は、エマール(花王)や、アクロン(ライオン)などが有名ですが、洗浄力には劇的な差はありません。
好きな香りかどうかで選ぶ人もいるほどです。
例えば、エコベール(ECOVER)は、植物由来成分の洗剤で、敏感肌の人でも安心して使えるのが特徴。
ヨーロッパを中心に、ロングセラー商品として愛用されています。
洗濯の手順について解説!
容器にぬるま湯を入れ、中性洗剤を溶かして、洗浄液を作ります。
アンゴラ素材の服を、つけ置きしてして、ゆすり洗い(10分程度)。押し洗い、もみ洗いやつまみ洗いは避けます。
容器を綺麗なぬるま湯に入れ替え、すすぎ洗いし、泡を綺麗に落とします。
たたんで、洗濯ネットに入れ、洗濯機で1分脱水します。
風通しの良い場所で陰干します。このとき、繊維が伸びないように平干しするのがポイント。
乾燥機って使って良いの?
アンゴラ素材は毛が抜けやすいため、乾燥機は使わないほうが良いでしょう。
干す場合は、日光によるダメージを避けるため、天日干しではなう陰干しにします。
アイロンって使っても良いの?
当て布をしたとしても、アンゴラ素材にアイロンは避けたほうが良いでしょう。
ただし、毛がペタンと寝てしまった場合には、スチームが有効。
繊維を直接プレスしないようにスチームを浮かし掛けし、寝てしまった毛をブラシで手入れすることで、毛並みを整えることができます。
アンゴラを長持ちさせる、普段のお手入れ方法は?
「水洗い不可」マークのついた衣類は、自宅では洗濯することができません。
すぐにクリーニングに出すのが難しくても、普段からケアしておけば大切な服を長く使うことができます。
ケア方法①:汚れは拭き取り、臭い対策はスチームで
アンゴラ素材の服に汚れがついたときは、濡らしてしぼった布やウェットティッシュで叩くように拭き取ります。
臭いがついたときには、アイロンのスチームが有効。
浮かし掛けで、スチームを掛け、汚れを飛ばします。水蒸気で汗の匂いも分解可能です。
ケア方法②:ブラッシングと毛玉ケア
柔らかいブラシで毛並みを整えることで、ホコリが取れ、美しさと風合いを保てます。
化学繊維の洋服ブラシは静電気が起きてホコリが取れないため、天然素材の馬毛のブラシがおすすめ。
毛玉ができたら、ひっぱらずに小型のハサミや毛玉取り器でケアします。
毛玉取り器の電気シェーバータイプのものは、毛玉周辺の毛を巻き込んで服に穴を開けてしまうことがあります。
また、アンゴラ素材に毛玉ができやすい理由の一つは、静電気が起きやすいためです。
静電気防止スプレーを使い、アンゴラ素材の静電気ケアをしておきましょう。
アンゴラ素材の服を着る際の注意点
アンゴラ素材は、ショルダーバッグやベルトなどとこすれ合うと、毛が寝たり抜けやすくなります。
リュックサックなど、常に同じ箇所に摩擦が起きるカバンとは相性が悪いと言えるでしょう。
静電気が起きやすく、抜け毛が他の衣類にもつきやすいので、アンゴラ同士や硬い素材との重ね着はなるべく避けるのが良いでしょう。
連続着用は避け、1日着たら2,3日休ませながら使うようにします。
アンゴラの保管方法は?
アンゴラ素材の服を押入れの中で保管する際の注意点をまとめました!
気を付けるポイント①:湿気を帯びての摩擦で縮みやすい
アンゴラ素材は保湿性が高い反面、保管時には湿気を溜め込みやすいことが欠点にもなります。
クリーニングから戻ってきたらビニールから出し、2、3日陰干しして湿気を乾かしましょう。
また、他の衣服との摩擦で毛が抜けたり傷んだりしやすいため、クローゼットにハンガーで保管する場合は不織布の洋服カバーをかけると良いでしょう。
不織布は風邪用のマスクにも使われる素材で、通気性が良いのが特徴。
ホームセンターや通販などで、1枚300円程度で買えます。
気を付けるポイント②:虫食いが起こりやすい
アンゴラは、毛の柔らかい天然素材。虫食いの原因となる、カツオブシムシ、イガ、コイガなどの虫の大好物です。
保管時には、必ず防虫剤を設置しましょう。
なお、ナフタリンなどの有臭防虫剤は、2種類以上を併用すると化学反応を起こして溶け周囲の衣服を汚すことがあります。
おすすめは、無臭の防虫剤。
人体への影響も少なく、他の防虫剤と併用が可能です。
無臭系の中でも、人体に優しいピレスロイド系防虫剤(市販品では、ムシューダ、ミセスロイド、ゴンゴンなど)がおすすめ。
意外な落とし穴?アンゴラをクリーニングに出す際の注意点
アンゴラは、繊維としては上質素材という扱いになるため、クリーニング点によっては追加料金がかかる可能性があります。
化学繊維等との混紡の場合に、何%からアンゴラ扱いになるかを細かく決めている店もあります。
何も考えずに機械的にクリーニングしてしまうようなことはないでしょうが、念の為にアンゴラ素材をどのようにクリーニングするのか、店に確認しておいた方が良いでしょう。
心配な方はプロにお任せ!
自分で洗うのが心配な方、面倒な方はお店にクリーニングに出す方がいいかもしれません。
自分の家の近くで出すのでもいいですが、モノによってはお願いするお店を選んだ方がより良いと思います。
今の時代は、宅配クリーニングを利用すれば、自分の生活にあったお店を選んで使うこともできますので、是非候補にいれてみてくださいね。
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10点パックがコスパ良し!
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- ファミリープランなら、衣類の他にマットや毛布も一緒にクリーニングOK
リコーベならダウンなどの単価が高いアイテムを含めて、色んな組み合わせができるので他のお店よりも家庭ごとに合わせた使い方ができます。
普段使いから衣替えの時期まで幅広く使えるお店ですが、唯一の注意点は、職人さんの手作業があるため受けれる注文に限りがある点。
リネット(lenet)
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こちらもリコーベ同様、職人による手仕事なため繁忙期は申込みが埋まってしまうことも。