羊毛布団を長持ちさせるには、正しい頻度で手入れを行うことがとても大事です!
今回は、羊毛布団をきれいにキープするお手入れ方法や、お店にクリーニングに出す頻度や料金相場、クリーニングにかかる日数などをご紹介していきます!
羊毛布団をクリーニングするべき頻度は?
羊毛布団は、半年に一回程度はクリーニングしましょう。
夏用布団と冬用布団を切り替えるタイミングが良いでしょう。
長期保管時には、布団の汚れがエサになりダニ繁殖の原因になります。
また、羊毛は動物性タンパク質で、毛の表面には脂肪が付着しています。
布団に湿気が残ったまま保管すると、脂肪が変質して悪臭の原因にもなります。
羊毛布団を長持ちさせる、普段のお手入れ方法は?
普段からケアしておけば、大切な羊毛布団を長く使うことができます。
ケア方法①:掃除機に布団用アタッチメントをつけて、ホコリ掃除
羊毛布団のホコリを取るために、ベランダに出して布団たたきでバンバン叩くと、布団が傷みます。
空中にホコリのように漂うものは、実は羊毛布団の中綿繊維がちぎれているんですね。
布団の布団生地をノズルに吸い込んで掃除機が詰まることがなくなります。
レイコップなどの「叩き機能」がついた布団専用掃除機を使う場合は、ホコリが舞うことを考えてマスクを着用し、窓を開けて掃除するのが良いでしょう。
夜、大きな音を出せなくて掃除機を使いたくないという場合は、ブラッシングが有効。
表面のホコリを取るだけなら、洋服用のブラシを使ってブラッシングするだけでも充分です。
ただし、静電気が発生してホコリがくっついてしまう化学繊維のブラシは避け、豚毛や馬毛などの天然素材ブラシを使うのが良いでしょう。
ケア方法②:フローリングに羊毛布団を敷いているときは、適度に干す
羊毛布団は、吸湿性に優れているので寝汗をたくさんかいてもジメジメしないのが特徴。
人は寝ているときにコップ一杯分の汗をかくと言われています。
羊毛布団は、放湿性も高いので、毎日それだけの水分を吸っていて、さほど頻繁に干さなくても湿りにくいんですね。
ただし、フローリングやビニール床上に、直接羊毛布団を敷いて使っている場合は注意が必要です。
汗はフローリング上に水滴となって放出され、また布団に吸収されます。
フローリングと羊毛布団の間に吸湿シートを敷くか、こまめに羊毛布団を敷いて湿気を乾燥させるようにしましょう。
ケア方法③:羊毛布団のヘタリは、打ち直しで解消
羊毛布団の中綿は、繊維が魚のウロコのように複雑にからみ合っているため、偏ってきても元に戻らないという欠点があります。
羊毛布団を使い始めて半年~1年で、人が寝ている部分に凹みが出来て、フカフカ感がなくなってきた…という場合は、羊毛の偏りが原因。
これを解消するためには、「布団の打ち直し」が有効です。
布団から一度中綿を全て出し、場合によっては羊毛を補充(たし綿)して、中綿を均一に詰め直すんですね。
料金は12,000円~18,000円ほど。羊毛布団のグレードによっては、打ち直すよりも新しい布団を買ったほうが安上がりな場合もあります。
家でクリーニングは出来るの?
洗濯表示の内容にもよりますが、羊毛布団は自宅で洗濯できません。
ダメ元で無理やり自宅で洗濯すると、中綿が偏って羊毛布団がボコボコになります。
羊毛布団は、中綿の繊維が複雑に絡み合っているため、ほぐすことは不可能。
平らにならすには、「布団の打ち直し」を依頼して、中綿をいったん全部出す必要があるんですね。
羊毛には脂肪がついていて、水を含むと「濡れた犬の臭い」のような不快臭を放ちます。
シミや汚れを落とすだけのつもりが、中綿ボコボコと異臭で布団自体をダメにする可能性があります。
プロのクリーニング店に依頼するのが無難です。
羊毛布団の保管方法は?
羊毛布団を押入れの中で保管する際は、湿度や害虫などに気を付けましょう!
気を付けるポイント①:長期保管時には防虫剤必須
羊毛布団の中綿は、虫食い原因のカツオブシムシ、イガ、コイガの大好物。これらの虫は、天然素材の繊維を狙ってくるんですね。
押入れに長期保存するなら、防虫剤を設置しましょう。
突っ張り棒が使える場合は、ハンガーのように引っ掛けられるタイプの防虫剤を突っ張り棒に引っ掛けて使うのが良いでしょう。
なお、有臭タイプの防虫剤は2種類以上を併用すると化学反応を起こして溶け、周囲の衣服や布団を汚す可能性あり。
無臭のピレスロイド系防虫剤(ムシューダや、ミセスロイド、ゴンゴンなど)がおすすめです。
気を付けるポイント②:すのこを設置し、布団圧縮袋は使わない
羊毛布団は、中綿の特性上、変形すると元に戻りにくいです。
そのため、布団圧縮袋は使わないようにしましょう。
また、羊毛布団は、吸湿性が高く、同時に放湿性も高いのが特徴。
接地面が湿気を吸いにくいフローリングやビニール床だと、カビが生える可能性があります。
保管前に陰干しなどして乾かしても、押入れの中で湿気を取り込んでしまう点がやっかいです。
対策として、羊毛布団の下に「すのこ」を設置し、放出した湿気を逃がすようにしましょう。
合わせて、押入れ内に除湿剤を置けば完璧です。
クリーニングに出した際は防ダニ加工オプションをつけると保管力アップ
羊毛布団の長期保管前には、ダニの繁殖を抑えるために、防ダニ加工オプションをつけましょう。
「殺虫剤」という類のものではなく、「ダニが嫌がる天然素材」を布団に施すんですね。
人体への安全性を確認された成分が使われています。
また、汗を取り込みやすい羊毛布団には、雑菌の繁殖を防ぐために防菌加工オプションもつけるとなお良いでしょう。
羊毛布団のクリーニングにかかる料金相場はどれぐらい?
羊毛布団の料金は、シングル、ダブルと布団のサイズで別料金が設定されていました。
店によっては、セミダブル、キングサイズなどさらに細かくサイズ分類されているケースも。
また、混合繊維については、「化学繊維と羊毛の混合」の場合、混合割合で素材を判定するルールを明記している店もありました。
(羊毛50%以上は、羊毛布団とみなす、など)
※以下の料金は、白洋舎、ポニークリーニング、うさちゃんクリーニング、ふとんリネット、DEA、しももとクリーニングほかを調査いたしました。
種類 | 料金 |
羊毛布団 S(シングル) | 4,000円~8,800円 |
羊毛布団 W(ダブル) | 5,000円~8,800円 |
羊毛布団 掛け・敷き布団 | 9,000円~13,800円 |
意外な落とし穴?羊毛布団をクリーニングに出す際の注意点
羊毛布団をクリーニングに出す利用の多くは、大きな汚れやシミでしょう。
ただし、子どものオネショなど、排泄物で汚れた布団は、クリーニングの受付を拒否されるケースがあります。
クリーニング業法の第3条第3項第5号という法律で、一定の条件を満たした業者でなければ、排泄物汚れの布団を扱えないんですね。
オネショ布団のクリーニングを依頼する場合は、受付可能かどうかを事前にチェックしておきましょう。
羊毛布団をクリーニングに出した際にかかる日数は?
1週間~2ヶ月。
例えば「布団の個別洗い」を実施している店などは、他の布団の汚れが移らなくて良いというメリットと同時に、繁忙期には機械の数が足らなくなって待ち時間が長くなるデメリットがあります。
例えば冬、「クリーニング後すぐに使いたい」場合に2ヶ月待ちだと、寒い季節を布団なしで過ごすことになります。
依頼前に、仕上がり日数を確認しておきましょう。
クリーニング後の注意点
仕上がりに問題がないか確認しておきましょう!
シミや汚れを落とすためにクリーニングに出す場合、汚れが落としきれていなければ再仕上げを受け付けてくれる業者もいます。
その場合、一定期間以内に申し出が必要なので、クリーニングから返って来た布団は、すぐに状態を確認するのが良いでしょう。
クリーニング前後の汚れの落ち具合を比較するには、クリーニングに出す前に布団の汚れをスマホなどで撮影しておくと良いでしょう。
最近は宅配クリーニングがおすすめ!
さらに最近はふとんの宅配クリーニング専門店も増えて来ています。
重い布団を持ち運びしなくても良い点や、時間の融通がきく点が人気で、都市部や若い方を中心に利用者が広まっています。
ポイント
- 重い布団を持ち運ばなくても、自宅で布団の発送・布団の受け取りが可能
- 価格面でも専門店なので、割安でクリーニング可能!
- 専用の集荷袋によって複数枚の布団が一度に送れる
- アレルギー対策など、自分にあったサービスのお店が選べる
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