ぬいぐるみを長持ちさせるには、正しい頻度で手入れを行うことがとても大事です!
今回は、ぬいぐるみをきれいにキープするお手入れ方法や、お店にクリーニングに出す頻度や料金相場、クリーニングにかかる日数などをご紹介していきます!
ぬいぐるみをクリーニングするべき頻度は?
ぬいぐるみですが、毎日子供が遊んでいる・触っている場合は1ヶ月に1回ぐらいは洗ってあげましょう。棚などに入れて保管用にしているなら1年に1回程度のケアで大丈夫だと思います。
ぬいぐるみには、皮脂汚れやホコリがつきやすいですが、かといってマメにクリーニングすれば良いかというと、洗うことによって毛の風合いや色が変わってしまうこともあるんですね。
できるだけ、普段の手入れでキレイにしておきたいですね。
コインランドリーで洗っても大丈夫?
大型のぬいぐるみなど、自宅の洗濯機やコインランドリーで洗って乾燥してしまえば手間がかからないように思えます。
しかし、衣服と比べると縫製が脆く、ちぎれやすいぬいぐるみは、コインランドリーで洗わないほうが良いでしょう。
どうしても面倒でコインランドリーでガシガシ洗いたい場合は、最低限タオルか布、洗濯ネットなどで包んだ状態でクリーニングしてあげる様にしてください。
ぬいぐるみを洗う場合、本当はダメージを与えないように様子を見ながらの手洗いがおすすめです。手洗いが大変で難しい場合は、なるべくぬいぐるみクリーニングに対応している店に依頼しましょう。
家の洗濯機で洗う場合は?
ポイント①:ぬいぐるみが洗濯可能かチェック!
ぬいぐるみの中には、洗濯可能なものとそうでないものがあります。まずは洗濯表示を確認しましょう。
以下のようなぬいぐるみは洗えません。
- 革・毛皮が使われている
- 内部の関節部分(ジョイント)が金属の場合、錆びるためNG
- 中綿がポリエステル、ビーズ、パイプ以外の場合
- 大きすぎて洗濯機に入らない場合
- 色落ちする場合
- アンティーク過ぎて、洗濯に耐えられない場合
- 両手、両足、顔のパーツなどが接着剤でくっついているもの(洗濯ではがれる可能性大)
洗濯機が使えないタイプでも、洗浄液をタオルに浸して表面拭き洗いが可能な場合もあります。
ハードタイプやモヘア地のものなど、洗浄力の優しい中性洗剤をぬるま湯で薄めてタオルをつけて絞り、毛の表面を拭きます。
その後、水をつけて絞ったタオルで拭き、洗剤を拭き取ります。
ぬいぐるみの金属パーツには要注意です。関節部分には、金属のワッシャーとピンが使われていることもありますし、足やお尻などに重心調整用の金属のボールが入っていることもあります。
目玉や鼻は、ガラス製やプラスチックでキズがつきやすいです。
テディベアの内部には、グーグー鳴く、グロウラーという鳴き笛や、キュッキュッと鳴るスクエーカーが入っているタイプがありますし、プティルゥのベアには手足や鼻に磁石が入っていて、金属にくっつくタイプもあります。
また、ぬいぐるみが着ている服は、洗濯を想定していないものもあるため、要注意です。
ポイント②:平干しで乾かす
洗濯後は、直射日光を避けて通気のよい場所で陰干しする必要がありますが、ピンチ(洗濯バサミ)で吊るすと、型くずれしたり、ほつれたり、最悪の場合はパーツがちぎれてしまうことも。
小さいものは洗濯ネットに入れて、洗濯バサミでネットの部分をつまんで吊るすようにします。
もう少し大きめのぬいぐるみは、平干しハンガーなどを使ってかかる力が分散される干し方が良いでしょう。
なお、ぬいぐるみは、水で濡らすと内部まで湿ってしまい、なかなか乾きません。乾燥するまで2,3日はかかるので、予め天気予報はチェックしておくようにしましょう!
ぬいぐるみを長持ちさせる、普段のお手入れ方法は?
普段からケアしておけば、大切なぬいぐるみを長く使うことができます。
ケア方法①:ダニの駆除
プティルゥの公式サイトでは、「ダニの繁殖防止に、塩または重曹をビニー袋にベアと一緒に入れ、ビニール袋をふくらませてよく振る」という方法が紹介されています。
しかし、いったんダニが発生すると、内部に潜り込んでしまうため駆除が難しいです。
ダニの死滅には、50度以上の熱を加える必要があるため、布団乾燥機のダニ退治モードが有効。
ふとん乾燥器の乾燥用バルーンで、ぬいるぐみを360度ぐるりと巻いてしまえば、ダニを逃さず退治できます。
ただし、熱でダメージを受けるプラスチックなどのパーツには注意です。毛に直接熱風が当たらないよう、バスタオルで包むと良いでしょう。
とは言え、ぬいぐるみに高熱を加えると、破損させてしまう可能性が高いです。
ダニの駆除はぬいぐるみのクリーニングや、おもちゃの修理をおこなっているお店に持ち込むのが良いでしょう。
ぬいぐるみの保管方法は?
ぬいぐるみを押入れの中で保管する際は、湿度や害虫などに気を付けましょう!
気を付けるポイント①:陰干しする
ぬいぐるみは内部に湿気がたまりやすく、乾きにくいです。押入れなどに保管する前には、カビ防止のために陰干しをしましょう。
できれば、2~3日干しておきましょう。
なお、ぬいぐるみを長期的に保管するのは、「子供が飽きたとき」で、衣替えの季節や特定の時期ではありません。
当分使わないかも知れないし、思い出したように遊ぶかもしれない。
クリーニングに出した場合、ビニール袋から外して、ホコリ防止に不織布で巻いておくと良いでしょう。
不織布はマスクにも使われている素材で、通気性が良いのが特徴です。
気を付けるポイント②:防虫剤で虫食い防止
ぬいぐるみが、ウール系のモヘア地や、綿系のパイル地などで出来ていた場合は虫食いに注意。
衣類を食い荒らすカツオブシムシ、イガ、コイガなどの虫は、天然素材が大好物なんですよね。
虫食い防止に、保管場所に防虫剤を設置しましょう。
また、有臭防虫剤と無臭防虫剤がありますが、子供が直接触って遊ぶぬいぐるみには無臭タイプの防虫剤が良いでしょう。
具体的には、無臭のピレスロイド系防虫剤がおすすめです。
有臭防虫剤は、他の防虫剤と併用すると化学反応を起こすなど、使用上の制限がありますが、プレスロイド系は他の防虫剤と併用できます。
また、ピレスロイドは少量なら人間の体内で分解できることがわかっており、より安全に使える防虫剤と言えるでしょう。
なにより、ぬいぐるみに防虫剤の臭いがついたら、子供が嫌がることでしょう。
市販のピレスロイド系の防虫剤には、ミセスロイド(白元)、ムシューダ(エステー)、ゴンゴン(大日本除虫菊)などがあります。
クリーニングに出した際は防ダニ加工オプションをつけると保管力アップ
ぬいぐるみをクリーニングに出す場合は、ぜひ防ダニ加工オプションをつけましょう。
ダニ退治の殺虫剤を散布するわけではなく、ダニが嫌がる天然の忌避剤(きひざい)で加工します。
ぬいぐるみのクリーニングにかかる料金相場はどれぐらい?
ポニークリーニング、DEA、クリコム、クリーニング マーシ、サンレモンといった大手から人気店まで調べてみましたが、ぬいぐるみのクリーニング料金相場は、大体1,500円(30cm)~15,700円(100cm)となっています。
ぬいぐるみのサイズが大きければ大きいほど高くなるという方式を採用している店が多いです。また、ぬいぐるみの服のある・なし、素材によって別料金を設定しているお店もありました。
一般のクリーニング店も調べてみましたが、ぬいぐるみのクリーニングに対応しているお店は少ないようです。
一部のお店では、マイクロバブルクリーニングという、水に濡らさず泡で洗う水洗いに対応しています。
こちらのクリコムさんなら宅配クリーニングに対応しているので、どの地域の方でも利用することが出来ます。
意外な落とし穴?ぬいぐるみをクリーニングに出す際の注意点
複雑なパーツが付属していたり、服つきのぬいぐるみの場合は、紛失対策のためクリーニング前にスマホで写真をとっておきましょう。
ぬいぐるみをクリーニングに出した際にかかる日数は?
最短で2週間で最長3ヶ月程度となっており、手作業のお店が多いのでお店の繁忙期などは、さらに待ち時間が長くなることがあります。
またお店によってはクリーニングと修理がセットになっているところもあります。
クリーニング後にダメージが出てしまった部分のほつれ、ほころび、綿交換、生地修理、パーツの作り直しなどを行う形ですね。
クリーニング後の注意点
必ずすぐに仕上がりに問題がないか確認しておきましょう!
クリーニング前に撮影した写真と比べて、紛失物や破損箇所がないか、シミがあったところはキレイになているかなどを確認します。
仕上がりに満足行かない場合、クリーニング返却後一定期間内なら再仕上げ対応してくれる店もあります。
クリーニングから戻ってきたら、すぐに袋からぬいぐるみを出してチェックしましょう。
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