ネクタイを長持ちさせるには、正しい頻度で手入れを行うことがとても大事です!
今回は、ネクタイをきれいにキープするお手入れ方法や、お店にクリーニングに出す頻度や料金相場、クリーニングにかかる日数などをご紹介していきます!
ネクタイをクリーニングするべき頻度は?
ウールタイプや麻混(あさこん)など季節限定のネクタイは季節の終わりにクリーニングに出し、次のシーズンまで保管すると良いでしょう。
オールシーズン使えるシルク製のネクタイなどは、数本をローテーションさせながら一度使ったネクタイを休ませつつ使うのが一般的。シワや湿気が回復できないほど蓄積しないようにするためです。
スーツの場合も2着をローテーションさせながら着用すると長持ちしますね。
ところが、明らかな汚れやニオイがつかない限り、ネクタイの汚れは自分では気づけないもの。ヘタをすると、買って以来ずっと洗わず使っていた、ということも少なくありません。
汚れてきたな、と気づいた頃にはクリーニングしても落ちないレベルの汚れがついていて、捨てるしか無いということも。
そこで、季節もののネクタイと同様、季節ごと(3ヶ月に1回)に、クリーニングに出す、もしくは買い直すようにすると良いでしょう。
特にお気に入りのネクタイを長く使いたい場合は、目に見えて汚れてくる前にクリーニングに出すのが良いでしょう。
ネクタイを長持ちさせる、普段のお手入れ方法は?
普段からケアしておけば、大切なネクタイを長く使うことができます。
ケア方法①:ローテーション使いで、シワを回復させる
ネクタイは、ねじって着用するため首周辺の結び目部分のシワが深くなっていきます。
そこで複数のネクタイを順番に使用していき、一度使ったネクタイは休ませてシワを回復させるのが長持ちのコツ。
ネクタイ専用のハンガーを使って、ネクタイ中ほどで2つ折りにして吊るしましょう。ネクタイ自身の重さで、ある程度シワが回復します。
お風呂のあと、湿気が残った状態のバスルームにネクタイを吊るすと、蒸気をまとったネクタイのシワが伸びやすくなります。
すぐにシワを伸ばしたい場合は、スチームアイロンでのケアも有効。
ただし、水に弱いシルク素材のネクタイは「ネクタイに当て布をする」「スチーム時にも当て布をし、さらにアイロンを浮かし掛けする」など細心の注意を払って慎重に手入れしましょう。
ヘタをすると、スチームの水滴でシミができることがあります。
ケア方法②:天然素材のブラシでケア
汚れの蓄積がわかりにくいネクタイは、豚毛や馬毛など天然素材のブラシでケアしましょう。
化学繊維製のブラシは、静電気が発生してホコリやゴミが取れないためケアには向きません。
ネクタイ専用ハンガーに、ネクタイを中ほどで折って吊るし、大剣(エプロン。幅が広くなっている方)方向と、小剣(チップ。幅が狭くなっている方)方向にそれぞれブラッシングします。
繊細なシルクは、こすることで表面が毛羽立ち、汚れが取れない状態になることがあります。汚れが取り切れない場合は、クリーニングに出すのが良いでしょう。
ケア方法③:消臭スプレーでニオイケア
胸からお腹に位置するネクタイは、焼肉やキムチ鍋など、食事のニオイが染み付いてしまうことがあります。
お手軽にニオイケアするには、ファブリーズやリセッシュなどの消臭スプレーが有効。ただし、シルク素材のネクタイは水に弱いので、直接ネクタイに噴射してはいけません。
噴射した消臭スプレーの霧が、ふわっとネクタイ表面に着地するように、適度に距離を取って使いましょう。
ネクタイが濡れて見えるほど消臭スプレーを使うと、シミの原因になります。
家でクリーニングは出来るの?
ネクタイは基本的に、家で洗えません。
ただし、最近では家で洗えるウォッシャブルネクタイも登場してきています。シルクに似た風合いを持つ化学繊維(ポリエステル)素材のネクタイで、洗濯ネットに入れて洗えば自宅でのクリーニングが可能なんですね。
ブログなどで、ネクタイのシミ抜きを自宅でおこなうために重曹やベンジンを使う例を見かけますが、クリーニングでプロにシミ抜き・汗抜きを依頼するのが確実です。
ネクタイの保管方法は?
ネクタイを押入れの中で保管する際は、湿度や害虫などに気を付けましょう!
気を付けるポイント①:ネクタイ専用ハンガーにかけて保管
ネクタイの保管方法には3種類あります。
- 丸めて保管
- ハンガーで吊って保管
- 平置きで保管
それぞれメリットデメリットがあります。
丸めて保管すると、保管スペースを節約できますが、クルクルと丸めた時に、どうしても生地のうねり感が残るという欠点があります。
ハンガーで吊って保管すると、保管スペースも節約でき、生地にもダメージがありませんが、ニットネクタイなど柔らかい素材のものは伸びるという欠点があります。
平置きで保管すると、ネクタイの生地に優しいですが、保管スペースが多めに必要です。
以上から、ハンガーで吊って保管する。ただし、ニットネクタイなど一部の柔らかい素材は平置きで保管する、というのがベストと言えるでしょう。
気を付けるポイント②:天然素材ネクタイはしっかり防虫
シルクやウール、カシミヤなど天然素材で作られたネクタイは、虫(カツオブシムシ、イガ、コイガ)の大好物。
しっかり防虫対策をしておきましょう。
なお、二種類以上の防虫剤を併用すると化学反応が起きてクローゼット内の衣服が変色する可能性があります。
クローゼット内の防虫剤は一種類だけ使うようにしましょう。また、一般的に防虫剤は三ヶ月程度で効果が切れます。
最近の防虫剤は、効果切れが文字が浮かび上がることでわかるようになってます。
衣替えのタイミングで防虫剤も入れ替えましょう。
クリーニングに出した際は汗抜きオプションをつけると保管力アップ
ネクタイのクリーニング時のおすすめオプションは、汗抜きオプション。
ネクタイは首周りに汗をかくため、ネクタイの中心から結び目部分にかけて汗が蓄積していきます。
ドライクリーニングでは、汗は落ちません。ドライクリーニング後に調べたら、汗が70%残っていたというデータもあるほどです。
ドライクリーニングは油汚れには強いですが、汗のような水溶系の汚れには弱いんですね。
保管していたら、首の部分が変色してしまっていた…ということがないよう、保管前にはクリーニングを忘れずに。
また、汚れ対策に撥水加工もおすすめです。雨や雪などをはじくとともに、ある程度のネクタイの汚れも弾いてくれます。
ネクタイのクリーニングにかかる料金相場はどれぐらい?
ネクタイのクリーニング料金は、350円~800円でした。
通常仕上げとは別にデラックス仕上げで別料金を設定している店や、ブランドネクタイの場合に別料金を設定しているケースもあり。
形状(レギュラータイ、ナロータイ、ボウタイ、アスコットタイなど)や、素材(シルク、リネン、ニット、フレスコ、ウール、ポリエステルなど)で料金を変えている店はありませんでした。
※料金は、白洋舎、ポニークリーニング、うさちゃんクリーニング、ノムラクリーニング、たんぽぽ、ホワイト急便ほかで調査しました。
意外な落とし穴?ネクタイをクリーニングに出す際の注意点
一般的には、クリーニングをおこなう前に「シミ抜きしても汚れが落ちないかも知れません。それでもやりますか?」と店側から確認してくれます。
特に店側から何もない場合は、念のため「このシミはどの程度落ちますか?」と確認しておくと良いでしょう。
ネクタイをクリーニングに出した際にかかる日数は?
即日(お急ぎ料金)~5日程度です。一般のクリーニング品と同程度と考えてよいでしょう。
クリーニング後の注意点
仕上がりに問題がないか確認しておきましょう!
シミ抜きオプションを指定した場合には、シミが落ちているかどうかを確認しましょう。クリーニング前の状態を、スマホの写メで取っておいて、比較すると良いでしょう。
仕上がりが満足できない場合は、一定期間内に申し出れば無料で再仕上げしてくれる店もあります。
クリーニングから戻ってきたネクタイは、そのままクローゼットに放り込んだりせず、いったん袋から出して状態を確認しましょう。
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