ダウンジャケットを長持ちさせるには、正しい頻度で手入れを行うことがとても大事です!
今回は、ダウンジャケットをきれいにキープするお手入れ方法や、お店にクリーニングに出す頻度や料金相場、クリーニングにかかる日数などをご紹介していきます!
ダウンジャケットをクリーニングするべき頻度は?
いくつかの有名ダウンジャケットのブランド公式サイトでは「クリーニング頻度は少ないほうが、ダウンジャケットが長持ち・性能がキープできる」とありました。
ブランドによって、ダウンジャケットのお手入れポリシーは異なるようです。
※以下のブランドの公式サイトにて「ダウンジャケットの手入れ方法」を調べてみました。
多くのブランドで共通しているのが、雪や雨、汗がダウンジャケット内部の羽毛まで浸透したときは洗濯またはクリーニングすべきという点。
理由はダウン(羽毛)のふっくら度キープと、ニオイ防止のため。
ジャケット内部の羽毛が濡れると、全体的にペタンコになり、保温性が損なわれます。
そして中まで濡れてしまうと、キチンと乾かずにおってしまうことも…。
清潔度を保ちつつ、ダウンジャケットを長持ちさせるという点では年に一度、シーズンオフの時期にクリーニングするのが妥当なところでしょう。
ダウンジャケットを長持ちさせる、普段のお手入れ方法は?
普段からケアしておけば、大切なダウンジャケットを長く使うことができます。
ケア方法①:使用後は陰干しして乾かす
ダウンジャケットは、内部の羽毛に湿気が溜まらないように保管しましょう。
生地の表面が乾いていても、内部に湿気が溜まっているケースがあります。羽毛(ダウンやフェザー)は乾きにくく、生乾き状態で放置すると、保温力が低下したり悪臭の原因になります。
室内の場合は、扇風機で弱めの風を送るのがコツ。
風を当てて通気することで、生乾き臭防止にもなりますよ。
ケア方法②:膨らみを回復させるには低温乾燥機へ
洗濯表示に「タンブル乾燥ができる」または「低い温度でタンブル乾燥ができる」の表示があるダウンジャケットは、コインランドリーの乾燥機を使うと膨らみが回復します。
コインランドリーの乾燥機には、低温(60度)、中温(70度)、高温(80度)が選べるタイプあり、膨らみを回復させるには単純に低温乾燥で内部に空気を送りながら回しておけばいいんですね。
なお、乾燥機にテニスボールを入れる裏ワザをよく見かけますが、コインランドリーの乾燥機でやると内部でバムバムと跳ね返る音がけっこううるさいです。
人が多いコインランドリーでやると、「異音がする」と通報される原因にもなりかねませんので、注意しましょう
ケア方法③:汚れは表面を軽く拭いて落とす
ダウンジャケットの袖周りや襟口など肌が触れる部分には皮脂や汗がついて汚れがちです。
中性洗剤(エマールやアクロンなどのおしゃれ着洗い用)を軽く湿らせたスポンジにげんえきのままつけ、汚れの箇所を拭き取りましょう。
中性洗剤は、食器用の洗剤でも代用可能です。
汚れを落としたら、皮脂汚れや汗汚れしやすい箇所に防水スプレーをしておくと、汚れが落ちやすいです。
家でクリーニングは出来るの?
ダウンジャケットの洗濯表示を確認し、洗える素材なら自宅で洗濯可能です。
ただし、普通に洗濯するのではなく、ダウンジャケット用に手間をかけることになります。
- ダウン専用の洗剤を使う
- 柔軟剤を使用しない
- 乾かすときはハンガーにかけずに平干しにする
- 生地の表面が乾いたら、太めのハンガーに吊るす
- 内部の羽毛が8割程度乾いたら、羽毛をほぐすためにジャケットをひたすら叩く
ダウンジャケットの洗濯時には、羽毛の自然油を洗浄してしまわないように、また内部に泡が残りにくいように専用の洗剤を使うのがポイント。
最後の工程の「ジャケットを叩く」のは重労働で、1時間以上叩く必要があります。
洗濯表示に「タングル乾燥ができる」とあるものは、乾燥機の低温乾燥で乾かすと叩くのと同じ効果があります。
乾燥機内にドライヤーボールを入れるとダウンのふっくら度が増します。
ドライヤーボールは、ネット通販で1つ300円~500円程度で買えます。
キャラクタータイプの複雑な形状よりは、シンプルにボールタイプが良いでしょう。
ダウンジャケットの保管方法は?
ダウンジャケットを押入れの中で保管する際は、湿度や害虫などに気を付けましょう!
気を付けるポイント①:不織布をかけ、太いハンガーで保存
まず、クリーニングから返ってきたジャケットは、ビニールから出して陰干ししましょう。
綺麗に乾いているように見えても、内部では湿気を含んでいることがあります。2,3日しっかり乾燥させれば完璧でしょう。
保管時には、湿気を取り込まないように不織布の洋服カバーをかけ、型くずれしないように太いハンガーにかけて保存します。
また、かさばるからと言って、圧縮袋を使うのはNG。
ダウンジャケットのふっくら感が戻らなくなる可能性があります。
とは言え、クローゼット内のダウンジャケット一着分のスペースに普通のジャケットなら3~4着掛けられるんですよね。
使わないシーズンは、クリーニング店の保管サービスを利用するのも手です。
気を付けるポイント②:ファーは外して保管
ダウンジャケットにはファーが付属していることがあります。
保管時は、ファー部分は取り外して型崩れしないよう、縦方向に吊るすようにしてください。
他の衣類とは隙間をあけておき、圧迫されて毛の部分が潰されないようにしましょう。
フェイクファーは水洗い可能ですが熱に弱く、縮れたり溶けたりする点に注意。
リアルファーは、クリーニングや洗濯自体が困難です。
対応クリーニング店でも付属ファー一本のクリーニングに5,000円程度の価格設定がされていることがあります。
リアルファーは、毛の間にゴミやホコリがたまりやすいので豚毛や馬毛などの天然素材ブラシで毛の方向を整えつつホコリを落としましょう。
ナイロンなどの合成樹脂ブラシは、摩擦で静電気が発生し、ホコリがとれなくなるため手入れには不向きです。
クリーニングに出した際は撥水加工オプションをつけると保管力アップ
ダウンジャケット内の羽毛は、濡れたり湿気を含むと保温性能が落ちてきます。
また、汗や汚れた水が内部に染みると悪臭の原因にもなります。
着ているうちに防水力が落ちたなと思ったら、クリーニング時に撥水加工オプションを指定しましょう。
水をはじく効果が蘇り、内部の羽毛が湿りにくくなります。
ダウンジャケットのクリーニングにかかる料金相場はどれぐらい?
ダウンジャケット、ダウンコートについては一部の店舗で指定ブランド品のみ別料金を設定しているケースがあります。
例えば、カナダグースの公式サイトで推奨クリーニング店として挙げられているカラキヤでは、カナダグース、モンクレール、マッキントッシュのジャケットやコートが別料金となっています。
※以下の料金は、白洋舎、ポニークリーニング、うさちゃんクリーニング、ノムラクリーニング、カラキヤほかを対象に調査しました。
種類 | 料金 |
ダウンジャケット | 1,900円~7,400円 |
ダウンコート | 2,400円~10,000円 |
ダウンハーフコート | 1,700円~2,300円 |
ダウンベスト | 1,500円~1,800円 |
意外な落とし穴?ダウンジャケットをクリーニングに出す際の注意点
ファーが付属しているダウンジャケットの場合、クリーニング前にあらかじめ取り外しておきましょう。
そのままクリーニングに出すと、ファー分の別料金がかかったり、紛失したりする可能性があります。
ダウンジャケットをクリーニングに出した際にかかる日数は?
即日対応可能な店もあれば、1週間程度かかる店もあり。
ダウンジャケットをふっくら仕上げるためには、乾燥時に低速乾燥させたり羽毛をほぐしながら乾かす必要があるなど、手間と時間がかかります。
クリーニング後の注意点
仕上がりに問題がないか確認しておきましょう!
ダウンジャケットの仕上がりで見るべき点は「膨らみ感」と「ダウンのニオイ」です。
機械仕上げの低料金クリーニングですと、仮に再仕上げ対応してもらっても結果は同じかも知れません。
高級ダウンジャケットのクリーニングには、職人が手洗い対応してくれる店を選びましょう。
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