スーツ 衣類クリーニング

礼服のクリーニングって料金が高いけど毎回出すべき?お手入れの仕方や料金相場は?

更新日:

礼服を長持ちさせるには、正しい頻度で手入れを行うことがとても大事です!

今回は、礼服をきれいにキープするお手入れ方法や、お店にクリーニングに出す頻度や料金相場、クリーニングにかかる日数などをご紹介していきます!

今流行の宅配サービスの中で、おすすめのお店情報も調べてみました!

礼服をクリーニングするべき頻度は?

一般の洋服と違い、礼服は一度着用したら、すぐにクリーニングに出すのがベスト

礼服着用後

礼服とは、冠婚葬祭の儀式典礼など、改まった席で着用する服を指します。

礼服の特徴は、急に必要になること。また、着用しないときは何年も着ないことがあります。

「少し着たけど、全然汚れていないし、クリーニング代がもったいないからそのままクローゼットへ仕舞っておこう」というのは絶対NG!

次に着ようと思った時にカビやシミができて着られなくなっていた、前回着用したときから1年経っていた、というケースがあります。

1年後

仕舞ったときは気づかなくても、長時間放置すると気づかなかった汗や食べ物の汁などが変色することがあるんですね。

例外としては、近しい人のお通夜・お葬式後の四十九日など、次回着用する時期がわかっているとき

目立った汚れがなければ軽く手入れをして陰干しするだけで済ませるするだけで良いこともあります。

作りのしっかりした礼服は、しっかり手入れすれば5年~10年は着用できます。

人によっては、20年以上大事に着ている人もいるほどです

一度のうっかりで礼服をダメにしないよう、一度着用したらすぐにクリーニングに出すよう心がけましょう。

礼服を長持ちさせる、普段のお手入れ方法は?

普段からケアしておけば、大切な礼服を長く使うことができます。

今回は家で出来る簡単なお手入れ方法をご紹介していきますね。

ケア方法①:豚毛や馬毛のブラシでブラッシングする

礼服に限らず、デリケートな生地の洋服には豚毛や馬毛のブラシで手入れすると良いです。

ブラシ

ホコリや軽い汚れは、携帯用のエチケットブラシでもある程度落とせますが、きめ細かい豚毛や馬毛のブラシは静電気が起こりにくく、ホコリがサッと取れるんですね。

繊維に入り込んだ花粉を落とせるのもポイントです

豚毛は、黒豚毛と白豚毛の2種類あります。

違いは硬さ。黒豚毛は硬く、白豚毛はやや柔らかいのが特徴。

馬、豚ブラシ

馬毛は、柔らかく、カシミヤ、毛皮、着物などデリケートな素材にも使える万能ブラシです。その分お値段が高くなっています。

市販品だと、3,000円~で入手できます。手植えの高級品だと数万円するものもあり。

手入れ用に、一本持っておくとよいでしょう。

ケア方法②:アイロンがけは必ずあて布をする

特に弔事に出席する場合、礼服にテカリ(光沢)があることはマナー違反となります。

誤ってテカリができないよう、アイロンがけはクリーニング店に任せるのが無難です。

アイロンはクリーニングへ

しかし、すぐに礼服を使いたい場合は自宅で慎重にアイロンがけすることになります。

まず、礼服の品質表示タグでアイロンの温度がどの程度まで可能かをチェックします。

しわを伸ばす際、アイロンを直にあてて使うのは避けて、必ずあて布をします。

あて布

あて布は無地のハンカチやタオルが良いでしょう。

クリーニング店によっては、アイロンがけのみを受けてくれる店もあります。

料金2割~4割程度で時間も短くて済むため、当日対応が可能な場合もありますよ!

行きつけのクリーニング店がある場合は、確認してみると良いでしょう。

ケア方法③:男性用礼服には太いハンガーを使う

型崩れ防止のため、男性用礼服には太いハンガーを使いましょう。

ハンガーにかける

礼服は、一般のスーツと比較すると重いです。

長期間保存することが多いためプラスチックの細いハンガーにかけておくと、服の重みで礼服の肩の周辺が型くずれを起こしてしまうんですね。

肩パッドも変形してしまうので注意が必要です

クリーニング店でついてくる針金ハンガーは外し、太めのハンガーにかけ直して保管しましょう。

木製のハンガーは内部から礼服の湿気を吸ってくれるため、なお良いです。

一本2,000円~3,000円と値が張りますが、礼服を長持ちさせるためにいくつか用意しておくと安心ですよ。

さらに言うと、スラックスを膝周辺で折ってハンガーにかけると、強めの折ジワがつきます。

ズボン用ハンガー

腰回りを挟んで吊るせるパンツ専用ハンガーか、パンツを挟む機構が一体化しているハンガーを利用しましょう。

家でクリーニングは出来るの?

礼服の中にも、家庭で洗えるウォッシャブルタイプがあります。

上下洗濯可能なタイプや、パンツのみ洗濯できるものも有りますよ!

ウォッシャブルタイプは、クリーニング代を節約できる代わりに服としては短命です。

ダメになったらどんどん買い換えていく、という訳ですね。

一般の礼服は、基本的に自宅洗いは不可なので、クリーニング店に依頼しましょう。

礼服の保管方法は?

礼服を押入れの中で保管する際は、湿度や害虫などに気を付けましょう!

カビや虫食いの被害に合わないためにも、下記のポイントをしっかりケアしてくださいね。

気を付けるポイント①:通気性の良い不織布カバーをかけて保存

礼服は、クリーニング店のビニール袋を外して不織布カバーをかけ、他の洋服と離して保存しましょう。

不織布カバー

不織布というのは、使い捨てマスクなどにも使われる通気性の良い布です。湿気がたまらないため、防カビに効果があります。

礼服購入時に付属している洋服カバーをそのまま使うのではなく、両面不織布の洋服カバーをかけて保管しましょう。

不織布の洋服カバーは、ネット通販などで1枚300円程度で買えますよ

特に梅雨は、クローゼットにたまる湿気は想像以上。

水分を吸うタイプの除湿剤を入れておくと、コップ4~5杯分の水が溜まるほどです。

梅雨の湿気

梅雨のクローゼットや押入れには、カビが生えないほうがおかしいというほど湿気が溜まるんです。

クリーニング店から戻ってきてビニール袋に入ったままの礼服は、ある程度の湿気を含んでいます。

いったんビニールから出して陰干ししたあと、不織布カバーをかけましょう。

さらに、クローゼット内の他の衣服と少し離すことで、より湿気をたまりにくくします。

気を付けるポイント②:無臭系防虫剤を1種類だけ使う

礼服の防虫には、無臭系防虫剤を1種類だけ使うのがベスト

服の虫食いは、カツオブシムシやイガ、コイガが原因。

虫食い

これらの虫は天然素材が大好きです。安い化学繊維よりも、高価な布を好んで食べるんですね。

そこで必要なのが防虫剤。

防虫剤をクローゼットにしかける場合、ナフタリン系とパラジクロロベンゼン系の防虫剤を同時に使うと化学反応が起きて防虫剤が溶け、洋服を防虫剤で汚してしまうことがあります

また、ナフタリン系は直接手で触ると皮膚が赤く腫れたり炎症を起こすことがあります。

パラジクロロベンゼン系は昔トイレの防臭剤として使われていたもので、塩素の化学作用が強すぎるため衣服が変色してしまうケースがあるので注意が必要ですよ。

おすすめは、無臭のピレスロイド系防虫剤

防虫に有効であると同時に、人間は少量のピレスロイドを体内で分解できることがわかっています。

オススメ防虫剤

大手メーカーの商品で言うと、ミセスロイド(白元)、ムシューダ(エステー)、ゴンゴン(大日本除虫菊)などがピレスロイド系の防虫剤です。

クリーニングに出した際はシミ抜き・防虫オプションをつけると保管力アップ

黒い礼服のシミは、パッと見てなかなか気づきません。特に乳幼児を連れての法事や葬儀では、思いもよらない汚れがついていることがあります。

クリーニングのオプションで、シミ抜きと防虫オプションを付けると良い感じになりますよ!

長期間保存が前提の礼服では、シミ抜きオプションは必須と言えるでしょう。

さらにおすすめが、虫の食害を防ぐ防虫加工

すでに自宅のクローゼット内で防虫剤を使っている場合は、市販の防虫剤と併用できるかどうか確認しておきましょう。

礼服のクリーニングにかかる料金相場はどれぐらい?

一般のスーツと比べると、男性用礼服のクリーニング料金は、約1.5倍~2倍程度の設定となっています。

礼服は、「テカリ」があるとマナー違反とされています。

そのため、機械仕上げではなく、職人さんが手仕上げでアイロンがけする必要があるので、料金が高くなるんですね。

白洋舎

例えば、クリーニング業界トップの白洋舎では、礼服上下で10,300円(税別)のカスタムクリーニングというメニューを用意し、特に高級な礼服のクリーニングに対応しています。

種類 料金
礼服上下 1,400円~2,700円
礼服(ツーピース) 2,000円~3,900円
礼服(ワンピース) 1,000円~1,500円
礼服(ボレロ) 700円~1,000円
礼服(スカート) 700円~1,000円

意外な落とし穴?礼服をクリーニングに出す際の注意点

礼服に限らず、ポケットの中に何も入っていないこと、ボタンの有無、ボタンのほつれ、汚れやシミ、ファンデーションが付着してしまった箇所などを確認してお店に伝えておきましょう。

スマホやデジカメで記録を残しておくとベストです。

また、礼服の場合は長期保管サービスの利用は避けましょう。

めったに着ない礼服を預かってくれるサービスは便利ですが、急に必要になるのが礼服。

急に必要

クリーニング店の休みの日には対応してもらえませんし、宅配便で送ってもらう場合にも遅延が発生するケースがあります。

礼服をクリーニングに出した際にかかる日数は?

最速で、朝出して当日夕方には仕上がるお店もあります。お急ぎ料金が設定されていることが多いです。

ただし、当日仕上げは礼服が傷み、服の寿命が縮むので緊急時以外は避けましょう。

一般的には、礼服のクリーニングには3日程度かかると考えておくと良いでしょう。

高級服向けのカスタムクリーニングなど、一週間程度かかるケースもあります。

クリーニング後の注意点

仕上がりに問題がないか確認しておきましょう!

クリーニング店によっては、一定期間再仕上げが無料のケースが有ります。

クリーニング店から返って来た状態でそのままクローゼットにしまわず、礼服の状態を確認しましょう

チェックすべきポイントは以下の通りです。

  • ボタンが取れていないか
  • パンツのセンターラインが二重線になっていたりヨレたりしていないか
  • アイロンじわが出ていないか
  • シミ・汚れが残っていないか

クリーニング前の状態をスマホなどで撮影している場合は、写真と比べると良いでしょう。

心配な方はプロにお任せ!

自分で洗うのが心配な方、面倒な方はお店にクリーニングに出す方がいいかもしれません。

自分の家の近くで出すのでもいいですが、モノによってはお願いするお店を選んだ方がより良いと思います。

今の時代は、宅配クリーニングを利用すれば、自分の生活にあったお店を選んで使うこともできますので、是非候補にいれてみてくださいね。

礼服・喪服の宅配クリーニングおすすめ店は?料金・サービスなど徹底比較

続きを見る

 

目的別おすすめクリーニング店

-スーツ, 衣類クリーニング

Copyright© ふわぴか , 2024 All Rights Reserved.