革ジャンを長持ちさせるには、正しい頻度で手入れを行うことがとても大事です!
今回は、革ジャンをきれいにキープするお手入れ方法や、お店にクリーニングに出す頻度や料金相場、クリーニングにかかる日数などをご紹介していきます!
革ジャンをクリーニングするべき頻度は?
バイクに乗るときに革ジャンを愛用している人は、年に一度長期保管する前にクリーニングに出しましょう。
ライダーズジャケットとして人気の革ジャン。
月に一度程度、マメに油を加えたり、汚れを落としたりと手入れしていれば長持ちする革ジャンも、汚れたままクローゼットの中に半年以上放置するとカビが生えたり変色してもおかしくありません。
特に落とせない泥汚れがついた場合は、汚れが定着してしまう前に、クリーニングに出すのが無難。
革ジャンを長持ちさせる、普段のお手入れ方法は?
普段からケアしておけば、大切な革ジャンを長く使うことができます。
ケア方法①:ブラッシングで汚れを取る
革ジャンの汚れやホコリを取るには、ブラッシング。
天然素材の馬毛の洋服ブラシを使うと良いでしょう。
油の補給をおこなう場合も、最初に必ずブラッシングでホコリを取ります。
ブラッシングのあと、ポリッシングクロスや使いふるしのタオルで乾拭きするだけでも、革内部の油が染みでて光沢が出ます。
ケア方法②:油を補給する
革ジャンの油の補給は、月に一度くらいおこなうと良いでしょう。
革ジャン用の油として名前があがるミンクオイルは、実は海外の乾燥地帯で使われているもの。
日本だと、過剰に油がついてしまうケースがあります。
乾燥しきって、カラッカラになったレザーを復活させるには良いアイテムですが、普段の手入れには日本の気候にあったものを使うと良いでしょう。
一般には、レザーコンディショニングクリームと呼ばれるものを使います。
ただし、革と合わないと変色する可能性あり。
例えば、ラム皮やシープなどの羊皮は繊細なので変色には要注意。
目立たないところに試し塗りして、変色しないかどうか確認してから使いましょう。
ケア方法③:防水ケアする
バイク乗りなら、雨や車が跳ね上げる泥や水しぶき対策に、防水ケアが必須です。
防水スプレーには、フッ素系とシリコン系があります。
フッ素系防水スプレーは、摩擦などで剥がれやすい欠点が有りますが、変色の影響が少なく通気性もキープされます。
シリコン系防水スプレーは、革に吸着しやすいため白くなったり変色したりします。
また膜状に革を覆うため通気性が悪くなります。メリットは、剥がれにくい点。
革ジャンにダメージを与えないためには、フッ素系防水スプレーをこまめに使うのが良いでしょう。
最近では、コロニカルのカーボンプロのように、カーボン繊維のような網目状の膜を作って剥がれにくいタイプのフッ素系防水スプレーもあります。
一般的なスムースレザー、ヌメ皮の革ジャンに使用可能です。
家でクリーニングは出来るの?
革ジャンは、基本的に家でのクリーニングは出来ません。
普段は汚れ落としや、油の補給などのケアを中心におこない、濃い汚れがついた場合には、クリーニング店に依頼するのが無難でしょう。
もしも手入れに失敗して革ジャンの一部が変色してしまった場合でも、クリーニング店によっては色補正オプションが指定できる場合があります。
キズが激しい場所や、色落ちした場所、光沢がなくなってしまった場所を目立たなくしてくれるので、覚えておきましょう。
革ジャンの保管方法は?
革ジャンを押入れの中で保管する際は、湿度や害虫などに気を付けましょう!
気を付けるポイント①:太めのハンガーに不織布カバーをかける
革ジャンは、水分や湿気に弱いため、保管前には充分陰干しをして、湿気を乾かしておきましょう。
乾燥しにくいため、雨の時期を避けて、2~3日は乾燥させたいところです。
クリーニングに出した場合でも、革ジャン内部に湿気が溜まっています。
なお無酸素パックオプションを利用した場合、形を潰さずに酸素を抜いた状態になるためそのまま保存してもよいでしょう。
革ジャンの型崩れをふせぐために太めのハンガーにかけます。
ホコリを防ぐためには、不織布のカバーをかけると良いでしょう。
風邪用マスクにも使われる素材で、通気性があります。通販やホームセンターで300円ほどで手に入ります。
気を付けるポイント②:革ジャンに防虫剤は必要?
レザー製品には、ほとんど虫食いが起こりません。
繊維を食う虫の中には革のような動物性タンパク質を好むものもいるようですが、革ジャンが虫に食われたという話はあまり聞きません。
ただし、袖口など、革ジャンの一部が綿などの天然素材でできている場合は、その部分だけ虫食いで穴があくケースがあります。
防虫剤の効果は上から下に流れるため、ハンガーで革ジャンを保管する場合はハンガータイプの吊るせる防虫剤が良いでしょう。
床周辺に置いても効果ありません。
また、ナフタリン系やパラジクロロベンゼン系の有臭防虫剤は、2種類以上を併用すると化学反応が起きて防虫剤が溶け、周囲の衣服を汚す可能性あり。
肌が弱い人への影響を懸念する声もあります。
おすすめは無臭防虫剤。
中でも、ピレスロイド系防虫剤は、人体への影響が少なく安心して使える防虫剤です。
市販製品では、ミセスロイド(白元)、ムシューダ(エステー)、ゴンゴン(大日本除虫菊)などがピレスロイド系の防虫剤となります。
クリーニングに出した際は無酸素パックオプションをつけると保管力アップ
無酸素パックというのは、真空パックと違って、気密性の高いフィルム素材で包み込み、中を無酸素状態にしてクリーニング品を返してくれるオプションです。
もともと、ウェディングドレスなどの、湿気、ホコリ、虫などを防ぎつつ、型崩れも防ぎたい場合に使われるオプション。
衣類の酸化を防ぎ、黄ばみやシミの発生を防ぎます。
防カビ効果・防虫効果も期待できます。長期保存には持ってこいですね。
オプション料金は5,000円程度と決して安くありませんが、ビンテージものの革ジャンを保管する場合には、役立つでしょう。
革ジャンのクリーニングにかかる料金相場はどれぐらい?
革ジャンのクリーニング料金相場は、5,500円~8,000円でした。
革の仕上げ種類(スムースレザー、スウェード、ムートン、エキゾチックレザー、フェイクレザー)について、別料金設定している店はありませんでした。
革素材(牛、豚、馬、羊、山羊など)についても、料金上の別設定はなし。
ブランドごとの実績を掲載しているお店はありましたが、ハーレーダビットソン、ショット(Schott)、バンソン(VANSON)などのブランドによって値段を変えている店もありませんでした。
※上記の料金相場は、白洋舎、ポニークリーニング、うさちゃんクリーニング、リネット、リフレザー、革水ほかを対象に調査しました。
意外な落とし穴?革ジャンをクリーニングに出す際の注意点
ビンテージものの革ジャンの場合、価格が20万円を超えるものは受付不可のケースがあります。
特に客観的な値付けができない革ジャンは、万が一の補償時に価格設定ができないため、受付が難しいようです。
革ジャンをクリーニングに出した際にかかる日数は?
1週間~3週間。
基本手洗いでおこない、乾燥しにくいため一般のクリーニング品よりも時間がかかります。
クリーニング後の注意点
仕上がりに問題がないか確認しておきましょう!
クリーニングから革ジャンが戻ってきたら、ビニール袋から出して状態を確認しましょう。
特に、シミの箇所、破損がないかなどは要チェック。
クリーニング前に、革ジャンの状態をスマホで撮影しておくと、クリーニング前後の確認がしやすいです。
仕上げに満足できない場合は、一定期間内に申し出れば再仕上げしてくれる店もあります。
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